『大島紬』~鹿児島県
さて今回は阪急梅田で開催中の九州物産展に行って参りました。
三時過ぎに到着も、会場は凄い混雑です。九州全体なので各県選りすぐりの食材が並べられどれもこれも気になるものばかりです。
そんな中、是非見てみたかったもの。
それが『大島紬』です。
大島紬は1300年もの歴史があり、奈良時代以前から奄美大島の草木を用いて染色されていたというから驚きですね。
昭和40~50年頃にかけて大島紬は生産のピークを迎え国の伝統工芸第一次指定を受けます。しかしその後はオイルショック、着物のレンタル化などの時代背景を経て、この頃と2013年を比べると生産量は何と97%、従業員数は96%も減少。
現在は職人の高齢化と後継者不足が大島紬の重要な課題です。
今回お尋ねしたのは、ご夫婦で糸染めから織りまでの工程を行われている大島紬『秀円』伝統工芸士
重田茂和さん。
重田さんは大島紬のストールなども制作されています。
それがこちらの作品。

とても美しい色彩のストール。よく見ると主体色の中にも様々な色彩の糸が繊細に編み込まれている。
あか あお・・
白大島などに使われる染料で染められた糸は、幾えの工程を経て、紬となって、やがて赤や銅(あか)、
青や藍だけではない独特の色彩、風合いに。
最近では人づてに海外のアパレル関係者からも問合わせが入るようになり、大島紬の美しさを伝えに
フランスへも飛んだ重田さん。
ご夫婦で制作から販売まで全てを行っている為、今は作品に取り組む時間の確保が課題とのこと。
催事場を後にした移動中、現代被服が1300年後どれ程に残っているのかを考えました。
大島紬の美しさを1300年前の人々と共感したこと。当時の人々と現在の人との共感を繋いでいるのが
伝統工芸士と呼ばれる方たちなのだと改めて感じました。

重田さんご夫婦
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
大島紬『秀円』
株式会社ランコントル
鹿児島市永吉1-23-12
http://www.rencontre.jp/