『蜂蜜』~兵庫県加西

桜も満開となった4月の日曜日。
今回は兵庫県加西市の養蜂農家、山本さん宅にお伺いしました。

 

 

 

兵庫県加西市は、県中央からやや南部に位置する人口4.4万人の自然豊かな地域です。
JR加古川駅から加古川線に乗り換え粟生駅まで、そこから北条鉄道に乗り換えます。
ディーゼル車の一両車両の車窓からは、静かな田園風景が広がっており、あちらこち
らで桜が咲いています。
終点の北条町駅からは更にバスへと乗り継ぎ、待ち合わせ場所の農協で山本さんとお
会いすることができました。

「遠かったやろ?」と微笑みながら現れた山本さん。

そこから自宅兼採蜜工場(生産場)でお話をお聞きしました。

 


静かな田園風景が残る加西

 

蜂蜜のシーズンは例年4月から8月頃まで。
この辺りの草花は、ビシャコから始まって、菜の花、れんげ、アカシア、そして野山
の様々な花と順に咲いてゆく。
山本さんが始めるのは毎年5月の連休が終わった頃に咲くアカシアから。そこからは
休みも無いほど毎日が忙しいそうです。

「蜂が採る花は同じでも地域によって味は変わることもあります。例えば隣の地域と
でも味や色は違ってきます」

山本さんは現在一人で養蜂業をされており、数十万匹のミツバチを育てているそうです。

「蜂を育てる上で、冬を越させることが一番難しい。蜂は寒さに弱く死んでしまうん
ですよ。なるべく一つの巣箱の中で蜂を多く密集させて冬を越すと、春には早く多く
の卵を産んで群れが大きくなる」という山本さん。

自宅裏にも少しだけ設置しているという巣箱を見せてもらいました。


蜂は外に出て蜜を採ってくる『外勤蜂』と、巣を守りながら外勤蜂から蜜を受け取り
管理する『内勤蜂』がいます。内勤は若い蜂の役目ですが、次第に外勤へとシフトし
てゆきます。外勤蜂は内勤と比べて攻撃的で、仕事の負担も多く、1カ月と持たず死
んでしまうこともあるそうです。

 

「蜂蜜を作る上でこだわりですか?それ聞かれることあるんですけど難しいですね。
蜂を育てることにはこだわるけど。蜂達が一生懸命採ってきた蜜を頂いて、それを
絞るだけですから。」
ただ、純度100%にこだわり余計なものは一切加えたりはしないという山本さん。
養蜂を営む上で、何かマイサトで募集できそうなテーマがあるかとお聞きすると興味深い
答えが返ってきました。
皆さんは夏蜜というのをご存知ですか?

7~8月頃の蜂蜜は湿気の影響で、蜂が巣で蜜の水分を飛ばすことができず、糖度が下が
ってしまいます。
するとその時期の蜂蜜は放っておくと発酵し酸味がでてくることもあるそうです。
お客さんからのクレームにも繋がりますので、山本さんが作る蜂蜜は糖度78%を切ると
商品にはしません。
しかし、夏蜜が採れる時期も採蜜をしなければ巣に蜜が溜まってゆき、蜂が子供を産むス
ペースがなくなり、蜂の数が減ってしまいます。

 


BeeHouse 山本さん

 

翌朝、頂いた蜂蜜を食べてみました。
まさに『花の蜜』です。純度100%の蜂蜜が、ここまで花の香りが蜜の中に豊潤に包まれ
ているとに少し驚きました。

 


左は加西市の様々な花の蜜。右がアカシアだけの蜂蜜。
思ったよりも質感はさらっとしていて、一言では言えない自然な甘み、僅かな酸味が
口の中に優しく広がりました。今まで味わった蜂蜜の中で一番かもしれません。

 

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

BeeHouse
兵庫県加西市鶉野町1074-45

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